狂犬病は、犬や猫、人を含んだ、すべての哺乳動物に感染します。発症すると100%死に至る、とても恐ろしい病気です。日本では、昭和32年以降、国内での発生はありませんが、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどの、一部の地域を除き今でも世界のたくさんの国と地域で発生しています。
狂犬病に感染すると( 犬の場合 )異常に興奮したり、吠えたり、噛み付いたりします。喉が麻痺するため、お水を飲むことや、食べ物を飲み込むことが出来なくなります。そして、歩くことも難しくなり、最後はこん睡状態となり、死亡します。
日本には「狂犬病予防法」があり、生後90日をこえた犬に対して、 お住まいの市町村への登録と、年に1回の狂犬病ワクチンの接種が義務づけられています。狂犬病予防法は、狂犬病の発生を予防し、蔓延を防ぎ撲滅することにより公衆衛生の向上、 福祉の増進を目的として制定された法律です。
したがって、狂犬病ワクチンは、必ず接種しなければなりません。芦屋市、神戸市、西宮市にお住まいであれば、当院にて、狂犬病予防接種、登録などの手続きをさせていただいております。その他の市にお住まいの方はお問い合わせください。登録されますと犬鑑札が、狂犬病ワクチンを接種しますと、狂犬病接種済証がそれぞれ交付されます。
≪目的≫ワクチン接種で予防できる病気というのは、感染すると命に関わる恐ろしい病気です。これらの病気にかかる前にワクチン接種を行いからだの中に病気に対する抵抗力(=抗体)をつけておき、万が一感染しても体を守り発症しないように、また発症しても軽症で済むようにしておくことがワクチン接種の目的です。
注射前の注意
■健康であること
■1週間以内、シャンプーや水遊びする予定がないこと
■以前にワクチンによるアレルギー反応がないこと
■妊娠していないこと
注射後の注意
■顔が腫れる・嘔吐・下痢・元気がなくなる・注射した場所が発熱や湿疹など、ワクチンアレルギーを起こす場合がありますので、ワクチンを打った日は一日様子に代わりがないかよく観察してください。
■ワクチン接種してから、約1週間はシャンプー・水浴びを控えて下さい。
■ワクチンを打った日は、出来る限りで結構ですので安静にしてあげてください。
ワクチンアレルギーが出る場合がありますので午前中の診察時間内に来院されることをお勧めします。
ライフサイクル
外にお散歩へ行く犬・猫は、ノミが寄生することがあります。また、外へ連れて行かなくても、人間が外から持ち帰ることもあります!ノミのライフサイクルが循環するのに適した温度は13℃以上です。涼しくなってからも予防を続けましょう。
ライフサイクル
マダニは、頭や耳、首元などの、皮膚の薄い場所を選んで寄生します。簡単に離れないように皮膚にくちばしを刺してさらに、セメントのような物質で、がっちりと固定してしまいます。動物の血液をたくさん吸って、お腹がいっぱいになったマダニは、動物の体を離れて地上でたくさんの 卵を産みます。その卵は、秋にはふ化をするので、幼ダニがたくさん出てきます。幼ダニもまた、動物に寄生をして、吸血、脱皮をして、成ダニへと成長して行きます。冬は休眠して、春からまた活動を再開するのですが、マダニの種類や、地域によっては、冬の間も寄生するものもいますので、1年中マダニは活動をしてる状態となります 。